二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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地蔵堂(鼎地蔵)

【札所番号】
いろは大師:第六番(阿波国板野郡松島村大字引野・安楽時の写)

【札所名】地蔵堂(鼎地蔵堂境内)

【所在地】

旧地名 葛飾区鎌倉町
現在の地名 葛飾区鎌倉3-46

【御詠歌(いろは大師)】
かりのよに ちぎやうあらそふ みやくなり あんらくこくの しゆごをのぞめよ

【いろは大師、次への順路】
第十六番の高砂地蔵堂へ十二丁余
 
 

鼎地蔵堂と大師堂・写真
鼎地蔵と大師堂遠景
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南葛いろは大師第六番大師像

 ひとつ前の輪福寺から徒歩で5分くらい。京成高砂駅から徒歩で15分くらい、北総線新柴又駅から10分くらいのところ。京成本線の線路際にあります。向かって右の屋根だけのお堂には地蔵尊庚申塔があり、左の扉のついたお堂が大師堂です。

 大師堂には石の大師像があり、第六番と刻まれた台座に載せられています。かたわらに木製の厨子があり、今は何か焼き物の人形が入っているのですが、かつては何か仏像が納められていたかもしれません。堂内に地蔵堂を写した昔の写真が飾られていました。

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地蔵堂を写した昔の写真その1
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地蔵堂を写した昔の写真その2

 鼎は「かなえ」と読むのですが、古代中国の三本足の青銅器か土器のことを鼎と言いますよね。このあたりの旧地名なのか、村境か街道の三つ辻を意味するのか、不勉強でよくわかりませんが、ここのお地蔵さんのことは昔から鼎地蔵と呼ばれているようです。

弘法大師 空海 密教