二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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大珠院

【札所番号】
いろは大師:第十三番(名東郡上八萬村大字一ノ宮・大日寺の写)

【札所名】大珠院(真言宗豊山派

【所在地】

旧地名 葛飾区鎌倉町
現在の地名 葛飾区鎌倉4-4-3

【御詠歌(いろは大師)】
あわのくに いちのみやとや ゆうたすき かけてたのめや このよのちのよ

【いろは大師、次への順路】
十七番の輪福寺へ四丁半
 

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大珠院大師堂
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南葛いろは大師第十三番大師像
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堂内に貼られた御詠歌と謎の札所番号十九番

 ひとつ前の浄光院から徒歩5分くらい。柴又街道沿いにあるお寺です。堂内には石の大師像が一体、第十三番の台座に載せられています。

 壁に御詠歌を書いた紙が貼られているのですが、「札所第十九番/大師堂第十三番/(以下御詠歌)」とあり、十九番の方はなんの番号なのかわからないのですよね。

 善紹寺発行の『御詠歌集』では、この札所は四国八十八ヶ所の上八萬村大字一ノ宮・大日寺の写とありますが、大日寺の番号は十三番のようです。
 
 「南葛南回り」はこのお寺を札所にしていないし、「新四国四箇領」の札所でもないです。一体、十九番とはなんの番号なのでしょうか。

 ここを訪れた時、ちょうどお寺の人がいて「御朱印ですか?」と声をかけてくれたのですが、番号についてあまり深く考えていなかったため「いえ(笑顔)」と流してしまい、今になってすごく後悔しています。十九番がなんの札所なのか聞けばよかった!

弘法大師 空海 密教