二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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正真寺

【札所番号】
いろは大師:第二十七番(安芸郡安田村大字唐浜・神峰寺の写)
南回り:第四十番(自在寺の写)

【札所名】正真寺(真言宗豊山派

【所在地】

旧地名 江戸川区小岩田
現在の地名 江戸川区北小岩7-27-5

【御詠歌(いろは大師)】
みほとけの ちかいのこゝろ かうのみね やいばのぢごく たとひありとも

【御詠歌(南回り)】
しんぐわんや じざいのはるに はなさきて うきよのがれて すむやけだもの

【いろは大師、次への順路】
二十六番の真光院へ三丁

【南回り、次の札所】
四十一番、北小岩十念寺
 

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正真寺の大師堂(右)と地蔵堂(左)
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南葛いろは大師第二十七番大師像
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南葛南まわり御詠歌の扁額

 正真寺は南葛いろは大師の第二十七番で、南葛南回りの四十番でもあります。ひとつ前の地蔵堂(北小岩8丁目八幡神社境内)から徒歩で15分くらい。

 大師堂には石の大師像が一体、第二十七番(第廿七番)の台座に載せられています。これは南葛いろは大師のものです。堂内には大心講の旗も飾られています。

 お堂の屋根の下にかかげられた四十番の御詠歌が刻まれた扁額が南葛南回りのものです。御詠歌のあとに「東京弘山講 明治四十五年 五月納 施主 滝川勘四郎」の文字も見えます。南回りの札所には固有の大師像はなさそうなので「東京弘山講」「明治四十五年」等の文字が刻まれた扁額が札所の目印になります。
 

弘法大師 空海 密教