二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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高砂阿弥陀堂

【札所番号】
いろは大師:第三番(板野郡西村大字大寺町・金泉寺の写)

【札所名】高砂阿弥陀堂

【所在地】

旧地名 葛飾区諏訪野町
現在の地名 葛飾高砂1-25-4

【御詠歌(いろは大師)】
ごくらくの たからのいけを おもへたゞ こがねのいづみ すみたゞへたる

【いろは大師、次への順路】
番外稲荷山(石田地内)へ二丁 

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高砂阿弥陀堂

 ここは確か、何か伝説があるとか聞いて、昔見に来たことがあるような気がするのですが、あまりにも昔の記憶なのでよく思い出せません。もとは村の念仏堂で、どこからか流れてきた僧侶が村人に乞われて堂守になって…みたいな話だったような気がするんですけど、ぜんぜん違ってるかもしれないです。ごめんなさい。

 その件で見に来た頃は、たしか門が開いていて、お堂に近づけたと思うんですけど、今は施錠されていて近づけませんでした。そういうこともあるんです。もう訪れる人もないでしょうし、仮にいらっしゃっても昔からの講の方なら事前に連絡して来られるでしょうから。

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高砂阿弥陀堂内の大師堂(南葛いろは大師第三番、のはず)

 このお堂は青砥橋という大きな橋の南詰めにあって、橋を渡る大通りは高架になっているので、今ではあまり目立たない場所にあります。

 『御詠歌集』の「順路」によればひとつ前の旧極楽寺(現在の大光明寺)から六丁半とありますが、新中川がまだなくて、地続きだった頃の距離です。今は橋を渡らなければいけないので九丁くらいあるし、ここより先に次の石川地内(荒行虫除大師)を回ったほうが無駄のない順路になります。

弘法大師 空海 密教