宅地添え(立石四丁目)
【札所番号】
いろは大師:第三十五番(高岡郡高岡町・清瀧寺の写)
【札所名】宅地添え(現在は墓地の隣)
【所在地】
旧地名 | 葛飾区梅田 |
現在の地名 | 葛飾区立石4-29-10 |
【御詠歌(いろは大師)】
すむみづを くむはこゝろの きよたきじ なみのはなちる いはのはごろも
【いろは大師、次への順路】
四十番西円寺へ四丁半
南葛いろは大師は大正14年の開創ですから、当時は今のようにまわりに家などなかったんだと思います。古い地図を見るとこの札所のあたりは農地のマークになっています。
現在は近くに積善寺という日蓮宗のお寺があって、墓地があり、大師堂は墓地の囲いに隣接した場所にあります。
このお寺は大正12年に創建されたとネット情報にあるのですが、古い地図を見ると、地図上に卍のマークが出てくるのが1970年代に入ってからですね。それ以前も積善寺がここにあったのかどうかはちょっとわかりませんが、宗派も違うので札所名としてお寺の名前は付かず「宅地のとなり」みたいな言い方になってるんだと思います。
お堂は墓地と住宅の隙間にあって、堅固な鉄の扉がついていますが、施錠はされていないので開けてお参りすることはできます。
堂内に三十五番の台座に座った石の大師像があり、大心講の旗も飾られています。像の後ろにおそらく御詠歌が書いてあっただろう扁額もあるんですが文字は奇麗に消えていました。
いろは大師の札所におさめられている扁額は、あちこちに残ってはいるんですが、文字を彫ったあとがありません。筆と墨だけで書いただろう文字は消えてしまっています。
場所がわかりづらいと思うので簡単な地図です。スマホの地図では積善寺を目的地にするといいです。