二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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円通寺

【札所番号】
いろは大師:第六十二番(温泉郡小松町大字新屋敷・一の宮宝寿寺の写)
#( )内は『御詠歌集』に従っています。 正しくは周桑郡小松町でしょうか。

【札所名】円通寺天台宗

【所在地】

旧地名 向島区請地町
現在の地名 墨田区押上2-39-6

【御詠歌(いろは大師52)】
さみだれの あとにいでたる たまのいは しらつゆなるや いちのみやがわ

【いろは大師、次への順路】
四十九番正覚寺へ十四丁
 

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円通寺の大師堂(奥のお堂)。手前は地蔵堂
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南葛いろは大師第六十二番大師像

 押上の円通寺は南葛八十八ヶ所いろは大師の第六十二番です。境内の大師堂内にある像は六十二番の台座に載せられており、いろは大師のものだとわかります。

 こちらに限らず、荒川を越えて墨田区内に入ると、葛飾区内のものより像がやや新しいように感じたり、数時の台座のデザインが違うと感じるのは、もしかすると戦後に作り直したものだからかもしれないですね。天台宗東京教区の公式サイトによれば、円通寺東京大空襲で全焼したとあります。空襲は葛飾区側にもあったのですが、墨田区側にくらべれば被害の範囲はだいぶ狭いのです。
 

弘法大師 空海 密教