東福院(東福寺)
江戸川区松島の東福寺は、南葛「いろは大師」の第八十七番であり、南葛「南回り」の第七十五番です。大師堂はいろは大師のもので、南回り関連のものは残っていません。
【札所番号】
いろは大師:第八十七番(大川郡長尾村・長尾寺の写)
南回り:第七十五番
【札所名】東福院(真言宗豊山派)
# 大心講『御詠歌集』では東福寺になっている。
【所在地】
旧地名 | 江戸川区堂ヶ島町 |
現在の地名 | 東京都江戸川区松島3-38-18 |
【御詠歌(いろは大師87)】本尊聖観音菩薩
あしびきの やまどりのをの ながをでら あきのよすがら みなをとなへて
【いろは大師、次の札所】
六十四番聖天堂西光寺へ二十六丁
【南回り、次の札所】
第七十六番、新小岩・照明寺
江戸川区松島の東福寺は南葛八十八ヶ所いろは大師の八十七番であり、南回りの七十五番でもあります。当ブログは同名でまったく違う二系統の南葛八十八ヶ所霊場に注目し、札所となっているお寺をめぐっています。「いろは大師」「南まわり」という名称については目次のページなどを読んでください。
東福院の大師像は二体の地蔵尊ととなりあわせで安置されています。八十七番の台座に載っているのでいろは大師のものだとわかります。台座の向かって右脇に「大正十四年十一月」の日付があります。いろは大師は大正12年から14年にかけて段階的に札所を増やしていったそうで、台座に刻まれた造立年もまちまちです。
南回りについては痕跡はみつかりませんでした。南回りは大師像の造立を積極的におこなわなかったようで、運がいいと札所番号と御詠歌を刻んだ木製の扁額が残っている場合があります。
立派な山門があり、開いているのですが、柵があるのですよね。左側の通用門は施錠されていなかったので、ちょいとごめんくださいと呟きながら参拝させていただきました。