二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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南葛八十八ヶ所(いろは大師)札所の地図

 以下は「いろは大師」の札所のみを地図にまとめたものです。「南回り」の札所は別の地図にまとめました。>南葛八十八ヶ所「南回り」の地図と、南回りにまつわるもののまとめ - 二系統の南葛八十八ヶ所霊場


 黒いラインは札所間の距離を見るために便宜的に引いたものです。その道を通るのが伝統とかではありませんので注意してください。また車で通ることをまったく考慮していません。

 ×印のマーカーは大師像がなかったか、敷地に入れなかったので見られなかったかのどっちかです。
 ?印のマーカーはそのあたりに札所があったはずだけど、現在は廃止されているか、みつからない場所です。

 マーカーの色分けは、大心講『御詠歌集』の道順里程(以下「順路」)に書かれている東西南北に対応しています。
青:東
赤:南
黄:西
紫:北

 いろは大師は毎月5日、10日、18日、27日の4日間ですべての札所をまわる行事をしていたそうで、東西南北はそのためのエリア分けだと思います。下町タイムス社の『江戸・東京札所事典』に掲載されている分け方とは少し違う部分があるので、時代ごとに回りやすいように変化していたと思います。

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大心講『御詠歌集』の道順里程(順路)。赤い○の部分に東西南北が記されている。進む方向とは関係がない。
弘法大師 空海 密教