西小松川・仲台院
西小松川・仲台院は南葛「南回り」の第八十二番札所です。
【札所番号】
南回り:第八十二番
【札所名】仲台院(浄土宗)
【所在地】
旧番地等 | 江戸川区西小松川1-3034 | |
現在の地名 | 江戸川区西小松川11-17 |
# 旧番地等は昭和51年版の『江戸川区史』に載っている所在地です。
# 『江戸・東京札所事典』(昭和末期)では西小松川1-1
【御詠歌(南回り82)】
【南回り次の札所】
第八十三番、東瑞江・泉福寺
第八十三番、東小松川・泉福寺?
# 『事典』では83番として東瑞江の住所を掲載しているが、順路的に自然なのは東小松川。
当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。
「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。
西小松川・仲台院(ちゅうだいいん)は南葛八十八箇所「南回り」の第八十二番札所ですが、南回り固有の扁額や大師像はありませんでした。
このお寺は徳川吉宗(暴れん坊将軍の人)が鷹狩りの際に御膳所にしたとのことで、享保二年(1717年)から寛政十二年(1800)の間に将軍家が何度も畳の張り替えや屋根の修復を行ったという記録が『葛西志』にあります。
また、鷹狩りの際に綱差(つなさし)という役割をさせるために吉宗が伊勢から呼んだ加納甚内という人のお墓もこのお寺にあるそうです(まったく気付かず、写真は撮りそびれました)。
綱差は獲物になるキジなどの生き物をあらかじめ用意して鷹狩の際に放す役目だそうです。吉宗は将軍になる前に紀州藩主でしたが、紀州藩では伊勢で鷹狩をしており、その時に綱差をしていたのが加納甚内の一族だったとのこと。
以下はなんとなく写したものです。