二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

札所一覧(目次)へ

霊場の名称について

 このブログで扱う二系統の霊場めぐりはどちらも「南葛八十八ヶ所」が正式名称です。ヶが抜けたり、新四国がついたりと、それぞれに表記の揺れはありますが、まったくの同名と言ってよいものです。そのため呼び分けるために、研究者それぞれが都合のいいように名称をつけているかもしれません。

当ブログの呼称 講の名前 成立年代 一番札所 主な範囲
いろは大師(北回り) 大心講(だいしこう) 大正14年 奥戸・善紹寺 葛飾
南回り 弘山講 明治43年ごろ 小松川・善照寺 江戸川区

霊場を作った講の名前で呼び分けるか、
・成立年代で呼び分けるか、
・一番札所で呼び分けるか、
・主な範囲で呼び分けるか、

この四点くらいが予想できますが、ほかにもあるかもしれません。

 当ブログでの呼び名「いろは大師」「南回り」はあまりかっこよくはないはずですが、並べて見た時に見間違わない、書く時にどっちだっけと迷わないように、あえてそういう命名にしてあります。

 そういう事情ですので、ほかの研究者のかたがたと名称をすりあわせて書き直すという予定は今後ありません。もし、よその情報とどれが同じかわからなくて困るというような場合は、上記の対応表など御覧になって、それぞれの研究者がどちらの霊場について話しているか、書いているか、判断してください。よろしくお願いします。

 上記のような事情を把握した上で、賛同してまねしてくださるのは構わないのですが、正式な名称はあくまで『南葛八十八ヶ所』ですので、そこはお見知り置きください。

弘法大師 空海 密教