千葉県浦安市堀江・宝城院
浦安市堀江の宝城院は南葛「南回り」の第六十三番札所です。
【札所番号】
南回り:第六十三番
行徳三十三所:第三十二番(観音霊場)
【札所名】宝城院(真言宗豊山派)
【所在地】
九番地等 | 千葉県浦安市堀江434 | |
現在の地名 | 千葉県浦安市堀江4-14-1 |
# 旧番地は『江戸・東京札所事典』による。
【御詠歌(南回り63)】
【南回り次の札所】
第六十四番、市川市新井・延命寺
当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。
「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。
みなさんお久しぶりです。緊急事態が明けたら再開しようと思っていたのですが、いつまでたっても平時並になりませんでした…デルタ株ってやつが現れて、東京では毎日3000人、4000人と新しい陽性者がみつかっています。水疱瘡並の感染力だとも言われているので、今までみたいに会話を伴う飲食だけ気をつけていれば安全とも言いにくいのかもしれないです。
そんな中で札所めぐりを再開するのもどうかなあとは思うのですが、平日の真っ昼間など人の少ない時に時間が取れたらたまーに出かけてみようと思っています。
さて今回は南葛八十八ヶ所の「南回り」のうち、千葉県内の札所をまわりたいと思います。下町タイムス社の『江戸・東京札所事典』によれば、4番、63番、64番、65番、66番の5件が千葉県内にあり、うち 64番は市川市、残りが浦安市ということにあっています。
「南回り」はおおむね番号順に回れるようになっているのですが、千葉県エリアはちょっと特殊で、番号順に回ろうとすると下の図のように迷走してしまいます。
これはおそらく、川をどう渡るかの問題なんだと思います。たぶん江戸川区方面から現在は浦安橋のあるあたりを船で渡り、もう一度江戸川区方面に戻りたいため、「の」の字の裏返しみたいな回り方をしているんじゃないかと思います。
また番号順で言うと、62番の札所は葛飾区奥戸・妙厳寺で、63番の最寄りではありません。また67番も墨田区東墨田・万福寺ですから、まるで明後日の方角になるので、もしかしたら千葉県エリアだけ1日かけて回ったのかもしれないですね。札所も八十八ヶ所もあると、一日で回りきるなんてことはありえなくて、4〜5日かけて回っていたと思われます。
現代のわたしたちが車などで回るとしたら、
このどっちかがいいんじゃないかなと思います。
わたしは徒歩で小刻みにまわっているので一之江あたりまでバスに乗ってきて、今井橋を渡って千葉県入りして、千葉県内だけで一日使いました。
というわけで、今回は第六十三番札所、千葉県浦安市堀江の宝城院です。
ちょっと写真がぼけててすみません。ピンボケなんじゃなくて、スマホのカメラが汗で汚れてたんだと思います。とにかく暑い日で東京も千葉も35度くらいまで気温が上がりました。それで、ちょっとでもレンズに手が触れるとこんな写真になってしまいます。その都度タオルで拭いたりしてたんですけどねー。
毎度お馴染みの説明になりますが「南回り」の札所には、なんの痕跡もない事が多いです(一部例外あり)。失われたのではなく、もともと何もなかった可能性があります。そもそも札所巡りに大師堂は必須ではなくて、お寺が真言宗ならばお寺そのものが霊場なので特別な目印はいらないわけです。
宝城院には大師堂はあるのですが、南回り固有のものではなさそうです。
門を入ってすぐ左手に大師堂があり、中には石の大師像が四体収められていました。台座には何も刻まれておらず、番号なども見当たりません。近隣のお寺や路傍のお堂にまったく同じような形式の大師像が収められているのを多数(ほんとに多数)見ました。その他の例は→の記事にまとめてあります>浦安市当代島・善福寺/おまけ:浦安・市川エリアの大師像
オマケ情報ですが、こちらのお寺には元文元年の庚申塔があり、千葉県の有形文化財に指定されています。なかなか立派な庚申塔でした。写真はうまく撮れなかったので、浦安市のサイトでどうぞ。
www.pref.chiba.lg.jp