二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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普賢寺

いろは大師:第五十五番(温泉郡日吉村大字別宮・別宮南光房の写)
# ( )内は『御詠歌集』に従っています。正しくは越智郡

荒川辺:第五十七番
荒綾:第八十七番

【札所名】普賢寺(真言宗豊山派

【所在地】

旧地名 葛飾区上千葉
現在の地名 葛飾区東堀切3-9-3

【御詠歌(いろは大師55)】
このところ みしまのゆめに さめければ べつぐうとても おなじすいじやく

【いろは大師、次への順路】
三十六番西光寺へ十六丁半

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普賢寺の大師堂
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南葛いろは大師第五十五番大師像

 普賢寺は南葛いろは大師の五十五番で、荒綾の八十七番、荒川辺の五十七番でもあります。大師堂内の像はいろは大師のもので第五十五番と刻まれた台座に載せられています。

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大師堂の隣りにある石像
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台座の部分を拡大

 大師堂のとなりにあるこの石像は台座にうっすらと○○大師と文字が見えるのですが、弘法ではなさそうに見えるのですよね。何大師と書いてあったんでしょう。だいぶ古そうなので、いろは大師(大正時代)や荒綾(明治時代)のものではなさそうです。

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荒綾の標石

 さらに隣りには杭状の石碑もありました。これは「荒綾八十八ヶ所第八十七番普賢寺」「(数文字かすれて読めず)下千葉九品寺七丁十三間」と書かれていて、荒綾の標石だとわかります。

弘法大師 空海 密教