二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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江戸川区松本・光蔵寺

江戸川区松本の光蔵寺は南葛「南回り」の第四十三番札所とされています。


【札所番号】
南回り:第四十三番

【札所名】光蔵寺(真言宗豊山派

【所在地】

旧番地等 江戸川区江戸川区松本町1493
現在の地名 江戸川区松本2-31-11

# 旧番地は昭和51年版の『江戸川区史』による。『江戸・東京札所事典』は現在と同じ住所表記になっている。

【御詠歌(南回り43)】

【南回り次の札所】
第四十四番、弁天堂(寿昌院)

当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。

「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。


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光蔵寺門前より
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光蔵寺本堂
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光蔵寺境内の地蔵堂。古い尊像はみな溶けてしまっている。塩をそなえた時代のなごりだろうか。
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松鬼と刻まれた石。門を入ってすぐ左手にあり、松鬼とはなんだろうと思い写してみたのですが、冷静に考えると力石かもしれないですね。特に大きな石には強そうな名前がついていたりしますから。石の下のほうは地面に埋まっているので全体は見えないのですが、松鬼、千、当村などの文字が見えます。
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光蔵寺の東南(境内ではない)路辺にある庚申塔

 江戸川区松本・光蔵寺は南葛八十八ヶ所「南回り」の第四十三番札所とされていますが、ご詠歌の扁額や石碑などはみつかりませんでした。

 『江戸川区史』によれば、当寺は江戸時代寛永年間まで別の場所(現在の住所表記で松本2-35-20/昭和末期の住所で松本町721)にあったそうで、今もそのあたりに墓地と諏訪神社がありますが、この日はうっかり見てくるのを忘れてしまいました。

 ストリートビューで見るかぎり墓地にお堂はなさそうですが、石碑のたぐいは現地で見ないとわからないので、後日もう一度行ってみようかとは思っています。/追記:墓地も拝見しました(囲いの外からですが)。お堂はなかったです。石碑の類いもなさそうでした。墓地隣りの諏訪神社も同様。札所関連のものはなかったです。

弘法大師 空海 密教