二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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北葛西・法蓮寺

 北葛西・法蓮寺は南葛「南回り」の第九番とされています。



【札所番号】
南回り:第九番

【札所名】法蓮寺(浄土宗)

【所在地】

旧番地等 江戸川区宇喜田町1827
現在の地名 江戸川区北葛西4-5-18

# 旧番地等は昭和51年版の『江戸川区史』に載っている所在地です。

【御詠歌(南回り09)】

【南回り次の札所】
第十番、北葛西・竜光寺

当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。

「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。


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北葛西・法蓮寺
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法蓮寺石仏群。左から庚申塔地蔵尊如意輪観音など。
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一瞬阿弥陀様かしらと思う雰囲気ですが、手に錫杖と宝珠を持っているから地蔵尊なんでしょうね? 元禄十五壬午…と見えるので1702年のものです。
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立派な青面金剛庚申塔。造立年はなさそうって思ってたけど、脇の細い面にも文字がありそう。そこは写さなかったなあ。

 北葛西・法蓮寺は南葛八十八ヶ所「南回り」の第九番札所とされていますが、弘法大師霊場にまつわるものはありませんでした。

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宇喜田(地名)の由来

 このお寺がある場所は昔は宇喜田町だったのですが、このあたりを開梱した人の名前から、宇田川喜兵衛の新田→宇喜田と名付けられたのが始まりだそうです。その功績が認められ、喜兵衛は将軍様から一町五反の土地をもらい、晩年はそこに屋敷をたてて隠居したそうです。喜兵衛が亡くなると息子の定次が隠居屋敷を寺にして亡き父を追悼したのが現在の法蓮寺です。ご本尊様は阿弥陀如来像で聖徳太子の作と伝えられているとか(ソースは境内の解説板)。

弘法大師 空海 密教