二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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江戸川区新堀・勝曼寺

 江戸川区新堀の勝曼寺は、南葛「南回り」の第四十六番札所とされています。


【札所番号】
南回り:第四十六番

【札所名】勝曼寺(真言宗豊山派

【所在地】

旧番地等 江戸川区一之江1-9-7
現在の地名 江戸川区新堀1-9-12

#旧番地は『江戸・東京札所事典』と昭和51年版の『江戸川区史』による。江戸川区は昭和末期に町名がかなり変わっています。

【御詠歌(南回り46)】

【南回り次の札所】
第四十七番、一之江・薬王寺

当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。

「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。


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勝曼寺門前
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枝ぶりのよい立派な松が印象的な参道
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勝曼寺本堂
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勝曼寺、石仏群

▲左端が阿弥陀如来(手が来迎印になっているので)、その隣りが地蔵菩薩座像、その隣りは青面金剛庚申塔)、その隣りは正観音菩薩、その次がまた青面金剛庚申塔)。

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地蔵堂。向かって右のお地蔵さまは塩でこすられたのか磨滅している。

 新堀・勝曼寺は、南葛八十八ヶ所「南回り」の第四十六番札所とされていますが、南回り固有の大師堂や御詠歌の扁額などはみつかりませんでした。南回りは、あまり積極的にそういうものを残さなかったようで、何も残っていない札所のほうが多いです。

 

弘法大師 空海 密教