高砂地蔵堂(子育地蔵)
【札所番号】第十六番(名東郡観音寺村・観音寺の写)
【札所名】高砂地蔵堂
【所在地】
旧地名 | 葛飾区高砂町 |
現在の地名 | 葛飾区高砂5-47 |
【御詠歌】
わすれずも みちびきたまへ くわんおんじ さいほうせかい みだのじやうどへ
【順路】
第十番の観蔵寺へ5丁余
高砂駅から徒歩で数分、入り組んだ道にあります。今ではまわりじゅうに家が建ってしまい、通りすがりに見つけるのは難しいかもしれませんが、かつては境内のイチョウの木がいい目印になったことでしょう。
お堂が二基あり、向かって右が地蔵堂、イチョウ樹のうしろにある左のお堂が大師堂です。大師像は石像で第十六番と刻まれた台座に座っています。脇には大正十二年六月十日の日付と奉納した人の名前が刻まれているようです。
隣の地蔵堂には少しすり減った石のお地蔵様が立っています。大師像よりずっと古いものであるはずですが、すりへっていて造立年などはよくわかりませんでした。
余談ですが、わたしはこういう、何かでこすったみたいになっている石仏を「摩滅仏」とか「磨耗仏」とか呼んでいます。石地蔵に多いですが、青面金剛や玄武(北を守護する亀)の像などでもこういうのを見た事があります。ほとんどは塩でこすって病気快癒の祈願をした痕跡だと思いますが、石をぶつけて願掛けをしたから、という説明も聞いた事があります。