二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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江戸川区松本・光福寺

江戸川区松本の光福寺は南葛「南回り」の第七十四番札所です。


【札所番号】
南回り:第七十四番

【札所名】光福寺(新義真言宗

【所在地】

現在の地名 江戸川区松本1-9-24

【御詠歌(南回り74)】

【南回り次の札所】
第七十五番、江戸川区松本・東福院

当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。

「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。



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門前より
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立派な山門
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光福寺本堂
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光福寺不動堂

 江戸川区松本の光福寺は南葛八十八ヶ所「南回り」の第七十四番札所とされていますが、南回り固有の大師堂などはありません。

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おまけ:衣更観音

 『江戸川区史』によれば、こちらの不動堂には不動尊のほかに衣更観音と呼ばれる正観音像がまつられているとのことです。里見の落ち武者が護持していたもので、もとは西小松川堂ヶ島観音堂に納められていましたが、安永年間の大洪水で観音堂が廃寺になったため光福寺に遷座されました。以来、このお寺の住職が一代に一度かぎり開帳することになっていますが、そのたびに衣の色が違うため、衣更観音(着替えをする観音様の意味)と呼ばれているそうです。

弘法大師 空海 密教