二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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前西(まいにし)

【札所番号】
いろは大師:第十九番(那賀郡立江町・立江寺の写)

【札所名】前西(まいにし)

【所在地】

旧地名 葛飾区鎌倉町前西
現在の地名 葛飾区鎌倉1-19-19

【御詠歌(いろは大師)】
いつかさて にしのすまいの わがたちへ ぐせいのふねに のりていたらん

【いろは大師、次への順路】
十四番の浄光院へ四丁半
 
 

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前西の大師堂
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お堂に掲げられた南葛いろは大師の案内
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南葛いろは大師第十九番大師像

 ひとつ前の三十八丁堂から徒歩で5分くらい。『御詠歌集』によれば前西と書いて「まいにし」と読むようです。現在お堂の横にゴミ捨て場があり、ちょっと悲しい感じになっていますが、まだお世話する人がいるのかお堂の中にはお供え物もあり、とてもきれいにしてあります。「いろは大師」の説明を書いた紙も掲示されていました。

 このお堂の前の道は、昔は小岩用水という水路だったそうです。水路沿いの路辺にお堂が立っていたんでしょうね。また、この道は古代東海道の一部だったと、堂内に掲示された紙に書いてありました。

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古代東海道の説明
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南葛八十八ヶ所(いろは大師)の説明

 南葛八十八ヶ所いろは大師(南葛北回り)は、大正14年に完成した霊場めぐりです。『御詠歌集』によれば、大正末期に段階的に作られ、最終的に八十八ヶ所になったということです。

弘法大師 空海 密教