二系統の南葛八十八ヶ所霊場

旧南葛飾郡に開かれた二系統の南葛八十八ヶ所を実際に回っています。

見分け方早分かり
いろは大師(北回り)|大心講|大正14年|一番は奥戸・善紹寺
南回り|弘山講|明治43年ごろ|一番は東小松川・善照寺
「名称について」も読む

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葛飾区細田・宗念寺

 細田の宗念寺は南葛「南回り」の第五十九番札所ですが、南回り固有の大師像などはありません。


【札所番号】
南回り:第五十九番

【札所名】宗念寺(浄土宗)
# 宗派は『葛飾区史』による。Wikipediaなどでは浄土真宗大谷派とされている。

【所在地】

現在の地名 葛飾細田4-15-1

【御詠歌(南回り59)】

【南回り次の札所】
第六十番、奥戸・宝蔵院

当ブログは二系統の南葛八十八ヶ所めぐりに注目して札所となっているお寺や神社を参拝しています。

「南回り」「いろは大師」という呼称については目次のページをご覧ください。



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細田・宗念寺の山門
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宗念寺本堂

 春先のまだ感染爆発が今ほどじゃなかった頃にまわったお寺の写真がいくつか残ってるんですが、大師像などはないのでなんとなく未整理のまま何ヶ月もたってしまいました。

 細田の宗派念寺は南葛八十八ヶ所「南回り」の第五十九番札所ですが、残念ながら南回り固有の大師像などはありません。読み方は「そうねんじ」でいいのかな。お寺の名前は難しいですね。同じ字でなんとおりにも読めるから。


 もう12年くらい前のことですが、このお寺に竈神(かまどがみ)の石像を拝見しに行ったことがあります。今回の参拝でも写してくればよかったんですが、すっかり忘れていました。昔撮った写真は木漏れ日のせいで顔もろくに見えない状態です。

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宗念寺、竈神の像
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竈神の像(イラスト)

 一抱えほどの石に、恐い顔が彫ってあります。これを、竈の近くに置いて、火を見張らせておくと火事にならないと言われてるらしいです。『葛飾百話』という地元の昔話を集めた本に載っていて、由緒あるものなのかなと思ったんです。

 その時は運良くご住職らしきお寺の方とお話できたんですが、
「檀家さんが家を建て替える時に、気持ちが悪いからといって持ち込まれたもので、寺の宗旨とはまったく関係のないものだから、橋から投げてしまおうかと思ったこともありましたけどね」
と、冗談交じりにおっしゃっていて、拍子抜けしました。

 ↓下記はその時のことを書いたわたしの古いブログです。
www.chinjuh.mydns.jp



 

弘法大師 空海 密教